更新: 2023年 5月 22日

令和6年度 教育長あいさつ

 松伏町教育委員会教育長 岡田直人です。

kyoikucho

 

 

 

 

 はじめに、町民の皆様には日頃より松伏町の教育行政にご理解をいただくとともに、様々な形でご支援、ご協力いただいておりますことに感謝申し上げます。

 学校教育につきましては「児童生徒と教師、児童生徒相互の信頼関係に基づいた豊かな人間関係を基盤とした教育」を推進してまいります。

 学校教育が抱えている今日的課題として、学力の問題に加えて学校で学ぶ子供たちの多様化があります。

 まず、特別支援学級に在籍する児童生徒は増加し続けており、この10年で約2倍となっています。

 さらに、通常学級に在籍する小中学生の8.8%に発達障害の可能性があることが令和4年12月の文科省の調査からわかりました。10年前の前回調査では6.5%、20年前の調査では6.3%でしたので、近年指導が難しい児童生徒が急増していることは間違いありません。

 また、外国人児童生徒など日本語の指導が必要な児童生徒が増えています。本町の就学援助世帯の割合は近隣市町と比べても高く、経済的な困窮を背景に教育や体験の機会が乏しい状況に置かれている児童生徒が存在する可能性があります。

 生徒指導上の課題としては、不登校児童生徒数の増加があげられます。小中学校とも増加傾向にありその解決に向けた取組は大きな課題です。

 このような多様な子供たちが存在する中で、1人1台のタブレット端末をはじめとするICTを活用した教育を充実してまいります。

 また、保幼小の連携のみならず、小学校と中学校がしっかりと連携し義務教育9年間で子供を育ていく必要があります。そして、学校と保護者、地域が一体となって子供たちを育てていくことが重要であると考えています。

 教職員の働き方改革も喫緊の課題です。これまで日本型学校教育が世界に誇るべき成果を挙げることができたのは、子供たちのためであればと頑張る教師の献身的な努力によるものといえます。学校における働き方改革は、教員がその職責を果たし児童生徒の成長につながる働き方改革でなくてはなりません。町教育委員会としましてもこの視点に立ち、働き方改革を推進してまいります。

 人生100年時代を迎え、生涯学習、社会教育、文化振興、文化財保護・町史編さん、社会体育などそれぞれの事業において、町民一人一人が主体的に活動し、充実した生活ができるよう施策を進めてまいります。コロナ禍の中では多くのイベントを伴う事業が中止や規模の縮小を余儀なくされました。コロナ禍が終息した今、これまでの空白を取り戻すことができるよう事業を推進していくとともに、常に新しい発想をもって事業の充実を図ってまいります。

 そして、町民の皆様が生涯にわたり、いつでも自由に学習機会を選択して学習することができる生涯学習社会の構築と、生涯の各世代にわたる社会教育の内容と施策の充実を図ってまいります。

 むすびに、町民の皆様には本教育委員会の教育行政に改めてご理解とご協力をお願い申し上げあいさつといたします。

教育総務課 総務担当  お問合わせ

電話番号 048-991-1807
FAX 048-991-1902

先頭に戻る